巨大な投資ギャップ、インドの175GW再生可能エネルギー目標達成は困難に
April 08, 2021
インド新エネルギー・再生可能エネルギー省(MNRE)と議会エネルギー常任委員会が共有したデータによると、175ギガワット(GW)の再生可能エネルギー容量という目標を達成するために、インドは現在から2022年12月末までに2.6兆元のルピー投資を必要としている。
これは、国が2021年と2022年の2年間で再生可能エネルギープロジェクトへの年間支出を約1.3兆ルピーに増やす必要があることを意味します。しかし、これは過去5年間に完了した年間平均投資額8230億ルピーからは程遠いものです。
現在、インドの再生可能エネルギーの既設容量は87GWで、導入が進んでいる容量は約30GWです。つまり、上記の目標を達成するには、インドは58GWの容量を必要とします。
報告書によると、「58GWの発電容量に必要な資本は約2.6兆ルピーで、1メガワットあたり4,500万ルピーの費用がかかると計算される。今後2~3年で、負債による資金調達には1兆8,270億ルピー、自己資本による資金調達には7,830億ルピーが必要になる」とされている。しかし、風力・太陽光発電技術のコストは将来的にさらに低下すると予想されている。
統計によると、2010~2011年度から2019~2020年度にかけて、インドの再生可能エネルギー部門は総額84億700万米ドルの外国直接投資(FDI)を受けた。そのうち、2018~2019年度の再生可能エネルギー部門へのFDIは14億4600万米ドルに達し、この10年間で最高額を記録した。続いて2019~2020年度には13億9300万米ドルのFDIを受けた。
さらに、当該年度に10億米ドルを超えるFDIを受けた再生可能エネルギー源には、2012~2013年度の11億米ドルの投資と、2017~2018年度の12億米ドルの投資も含まれている。
報告書によると、インド再生可能エネルギー開発庁(IREDA)は再生可能エネルギープロジェクトに資金を提供する唯一の公的金融機関であり、再生可能エネルギープロジェクトの設置のために追加的な責任を負い、資金を提供する準備を整える必要がある。
「したがって、委員会は、省庁が多国間および二国間機関を通じて可能な限りより多くの長期資金と譲許的融資を動員することを勧告する」と述べた。
報告書によると、2020年6月時点で、設置済みの87GWの再生可能エネルギープロジェクトのうち、IREDAは229のプロジェクトに2億5,922.26万ルピーの融資を行っており、合計11,830.69MWに上る。